親がつらい ~鬼になる親~

毒親、過干渉などのキーワードで語られる、親が重くてたまらないと感じる息子の体験記です。

ブログの紹介 親が重くてたまらない人へ

はじめまして。大矢くにゆきと申します。

このブログでは、いわゆる「毒親」に関する問題について、私自身の経験も踏まえて考えていきたいと思っています。

「毒親」って何なの?

「毒親」という言葉、皆さんも耳にした事があるでしょうか。

どんな親が毒親なのか、というのは人によって様々あるでしょうが、一つの定義としてよく挙げられるのが、

「子供の人生に悪影響を及ぼす親は全て毒親である」

というのが、一番広い毒親の定義ではないでしょうか。虐待、ネグレクト、性的いやがらせ等が極端な例として挙げられることも多いですよね。そう言った親を持っている方も、勿論大変です。しかし、「社会的に見てとても分かりづらいぐらいの困った親」を持っている子供も、また、とても苦しんでいます

毒親の定義について、詳しく知りたいという方は、例えばこちらを見てみて下さい。

母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き

母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き

 

 

「鬼親」って何?

「鬼親」というのは、聞きなれないかも知れません。これは、私の作った言葉です。実は、私の親はこの「鬼親」だと思っています。「毒親」と言ってもいいのですが、「毒かどうかが一見判断がつかない」という感じがあるのです。

親というのは、時に「子供を守るため」に、鬼になってしまうことがあります

その時の言葉は「あなたのためを思って……」「あなたが可愛くて育ててきたのよ」とか、一見「そりゃ、そうなんじゃないか?」という言葉が並びます。一定のロジックもあって、一見とても正論です。

「鬼親」の何が問題なのか

しかし問題は、子供をお人形のようにコントロールすることにあります。

私の親は、私が親から見て「いい子」であるときは、何もいいません。むしろニコニコと、褒めまくります。しかし、私が自分で良かれと思って決めた行動でも、親から見てその行動に問題があった場合、豹変してしまうのです。就職、転職、引っ越し、そしていまは結婚など、あらゆることに口を出してくるのです。

そして、「あなたのためを思っている」ということを錦の御旗のように掲げて、あらゆる手段を使って、子供が自分の思う通りになるようにします。「あなたにいくらお金をかけて来たと思っているんだ!お金を返して!」「私を見捨てるのね?薄情者」「私はいろいろなことを我慢してあなたを育ててきた、その結果がこの仕打ちか!」……というように、「子供が成人して自分で判断できる年齢になっても、子供の判断を尊重できず、コントロールをし続けてしまう」というのが鬼親の最大の特徴です。

先ほど、「子供を守るために鬼になる」と言いました。これは、親から見た時の論理です。子供から見れば、親が鬼になり、自分で判断したことを尊重してくれない、ということは、非常に大きなトラウマであり、人生の悩みであり続けてしまうのです。

こうした「鬼親」にかけなければならないエネルギーは膨大で、説得のようなものは大概は失敗します。ですが、子供側からすれば、親の過干渉は、生きていても常に重く、重くのしかかって、心の負担になります。そして、余計なところにエネルギーが割かれてしまいます。非常に大きな問題になるのです。

このブログの目的

私は、自分の親が「鬼親」「毒親」であることを認識していますが、なんとか自分の人生をもっと良くしていきたいと思っています。

そして、こういう風に感じている人は、他にもいるんじゃないか、と思い、このブログを立ち上げました。

どうか、同じように感じている方がいらっしゃったら、遠慮なくいろいろな意見を聞かせて下さい。そして、どうやったらこういった「毒親」「鬼親」がいる子供が、うまく自分の人生を生きていけるようになるのか、一緒に考えていけたら、こんなに嬉しいことはありません。

あなたも、私も、きっとひとりじゃない。